株式会社フォーラル

ひかりちゃん学級

Hikari chan's Class

こどもの誤飲

誤飲とは、本来食べるものでない“モノ”を飲み込んでしまう事故です。
お子さんの誤飲事故は、生後7~8か月頃から急増し、3・4歳頃までよく見られます。特に10カ月くらいになると、手にしたものを何でも口に運ぶようになります。これは赤ちゃんが順調 に成長している証しなのですが、誤飲の危険性は増すことになりますので大人が十分注意してあげましょう。

予防方法

  • 禁煙する。
  • タバコや灰皿を置きっぱなしにしない。
  • 薬や化粧品は引き出しや戸棚にいれる。
  • 小さなものはこどもの手の届かない所へ。
  • キッチンで洗剤やアルコール類を放置しない。
  • ボタン電池やコインを放置しない。

誤飲してしまったら

飲んだものの原因を確認し現物があれば病院へ持って行きましょう。電話で相談する際にも成分等すぐに答えられるよう手元に置いて相談します。誤飲の場面を見ていなかった場合には、周囲のものなどから原因物質と疑わしきものがないか確認してください。中身が残っている場合は量から飲んだ量を推定することができるのでそのままの状態で保管します。
飲んだものによって、緊急性の高いものや吐かせてしまうと体調が悪化するものもあります。飲んだものによって対応が異なるので注意しましょう。
  • 緊急度
    ★★★

    救急車で病院へ行く

    以下のものを誤飲してしまったら、重い中毒、障害を起こす可能性が非常に高いので早急に対応しましょう。

病院へ行くまで何もせず、吐かせてはいけないもの

・ネズミ駆除薬
・トイレ用洗剤(特に塩酸・水酸化ナトリウム・次亜塩素散ナトリウムが含まれているものが危険)
・苛性ソーダ
・ウジ虫駆除用の殺虫剤(クレゾールが含まれているものが危険)
・業務用漂白剤
・花火

その他、救急車で病院へ行くもの

・防虫剤
・アリ・ウジ虫駆除用の殺虫剤
・除草剤
・抗うつ薬
・脱毛剤・除毛剤
・タバコが浸った灰皿の水(ニコチン滲出液が危険)
  • 緊急度
    ★★☆

    自家用車・タクシーで病院へ行く

    以下のものを誤飲してしまったら、急患診療所へ行くとよいでしょう。

病院へ行くまで何もせず、吐かせてはいけないもの

・灯油
・ベンジン
・ライター燃料
・家庭用漂白剤
・マニキュア除光液

その他、自家用車・タクシーで病院へ行くもの

風呂釜洗浄剤、日焼け止め化粧品、香水、家具つや出し剤、アルカリ電池、タバコ、油性インク、油絵の具、ポスターカラー、ヘアトニック、ヘアリキッド、ヘアリンス
  • 緊急度
    ★☆☆

    自宅にて様子をみる

    以下のものを誤飲してしまったら、お家で様子を見ながら診療時間になるのを待って、病院に連れて行くとよいでしょう。
    ※ただし、症状がかわったら急患診療所を受診してください。

蚊取り線香・マット、靴クリーナー、口紅、クレンザー、シリカゲル、線香、チョーク、入浴剤、粘土、練りはみがき、のり、ろうそく

受診した際、医師に伝える事

  • 「何を」「どれくらいの量」飲んだか。
  • 吐いたか。吐いた場合、どの位の間隔で何回吐いたか。
  • あれば誤飲した現物、吐いたものなどをとっておき、受診の際持っていきましょう。

誤飲時の電話相談窓口(一般市民向け電話サービス)

・大阪中毒110番 (365日、24時間対応)
  072-727-2499

・つくば中毒110番 (365日、9時〜21時対応)
  029-852-9999

・タバコ専用電話 (365日、24時間対応)
  072-726-9922 テープによる一般市民向け情報提供

参考:公益社団法人 日本小児科学会HP