薬の保管方法
薬それぞれに期限があるため一概には言えませんが、それぞれの期限目安は下記の通りです。
剤形別保管方法
粉薬
乾燥剤と一緒に密閉容器へ入れる。期限目安は約3か月ほどです。
保管していたものを使う前に状態を確認し、ザラザラ・ベタベタ、固まっていた時には使用しないでください。
一度溶かしたり開封したものは、長く放置したり保管はできません。
シロップ
できるだけ冷蔵庫で保管します。期限目安は約3週間ほどです。
保管していたものを使う前に状態を確認し、濁り・沈殿物があった時には使用しないで下さい。
容器内の菌の繁殖を防ぐため、直接口を付けたものを中にいれないようにして下さい。
ぬりぐすり
できるだけ涼しい所で保管します。開封後の期限目安はワンシーズンくらいです。
保管していたものを使う前に状態を確認し、変色や分離・乾いているものは使用しないで下さい。
容器内の菌の繁殖を防ぐため、使用するときには軟膏の口を直に触らないようにして下さい。
目薬
期限目安は開封後約1か月ほどです。市販の目薬は開封後約3-4ヶ月を目安に廃棄して下さい。
容器内の菌の繁殖を防ぐため、使用するときには目薬の口がまつ毛などにふれないようにして下さい。
坐薬
溶けないように涼しい所(室温)で保管頂きたい坐薬、冷蔵庫で保管頂かなければならない坐薬があります。
保管する際は、挿入するとがった先端を下に向けて保管しましょう。
一度溶けたものは、固まっても使用しないで、廃棄して下さい。
お子様のお薬は体重によって量が計算されています。
成長して体重が増えていくと、過去のお薬では有効用量を下回ってしまい効果が十分に発揮されない可能性がありますので、古いお薬は廃棄するようにしましょう。
また、同じような症状でも兄弟や他の人へあげたりするのもやめましょう。
保管場所の注意点
高温・多湿・直射日光を避けて保管
薬の品質と有効性を保つためには、医薬品は添付文書に記載された保存方法で保管することが必要です。特別な指示がない場合には、室温(1-30度)の直射日光が当たらない薄暗い場所に保管します。
暖房器具の近くや、車の中などは保管場所には適さないので避けるようにしてください。
「冷所に保存」の指示がある場合には、(1-15度)の保存となるので、冷蔵庫に入れ冷風の吹き出し口から離し、凍らせないようにしましょう。
薬以外のものと一緒に保管しない
誤飲を防ぐため、洗剤や殺虫剤などとは一緒に保管しないようにします。
他の家族の薬を間違って使用しないためにも、個々に区別して保管しましょう。
薬を別の容器に移しかえたりすることも間違いの原因になります。
容器を移しかえることなく、薬の説明書などと一緒に保管しておくと飲み方なども確認出来ます。
子どもの手の届くところを避けて保管
おもちゃにしてしまったり、誤飲を防ぐためにも、薬の保管は戸棚などの高い位置にしましょう。
冷蔵庫内でも他の飲食物とは区別して保管してください。
薬を廃棄する時にも間違って口に入れることがないよう気をつけて廃棄してください。
保管してある薬を定期的に確認する
期限が切れていなくても、見た目など性状が変わっているものも廃棄してください。
お薬が適切に保管できていないと思わぬ事故に繋がる可能性もありますので理解を深め十分注意しましょう。
薬の保管のことで困ったことや分からないことがありましたら薬局へご相談下さい。