離乳食(後期:完了期)
後期(かみかみ期):生後9~11か月ごろ
はじめる目安はいつ頃?
中期(7、8か月)の離乳食を初めてから1~2か月くらいが経ち、絹ごし豆腐程度の固さのものが上手に飲み込めるようになった頃が目安です。
舌と上あごでつぶせないものを、歯ぐきの上でつぶせるようになります。
舌と上あごでつぶせないものを、歯ぐきの上でつぶせるようになります。
特徴~この時期大切なこと~
赤ちゃんによっては離乳食の食べ方にむらがあったり、食べ物を握ったり、感触を確かめたりする「遊び食べ」が始まることもあります。
家族と一緒に楽しい食卓を体験させてあげて下さい。
家族と一緒に楽しい食卓を体験させてあげて下さい。
回数と時間帯は? 母乳や育児用ミルクとのバランスは?
食事のリズムを大切に、1日3回食へ進めていきましょう。
3回の離乳食の間は3~4時間はあけてください。
「離乳食」と「母乳または育児用ミルク」の割合は、「6:4」が目安です。
離乳食後に離乳食とは別に、母乳は欲しがるだけ、育児用ミルクは1日2回程度あげてください。
3回の離乳食の間は3~4時間はあけてください。
「離乳食」と「母乳または育児用ミルク」の割合は、「6:4」が目安です。
離乳食後に離乳食とは別に、母乳は欲しがるだけ、育児用ミルクは1日2回程度あげてください。
1食分の量・大きさ・固さの目安はどのぐらい?
青魚や牛豚赤身肉、赤身の魚を取り入れて不足しやすい鉄を補いましょう。
-
主食
米
5倍がゆ90gからはじめ、慣れてきたら軟飯80g(子供茶碗軽く1杯)にします。
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またはパン
食パン8枚切り(耳なし)1枚
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副菜
野菜・果物
30~40g(例 キャベツ1/4枚・厚さ7mmの人参1枚・厚さ1cmのいちょう切りの大根1枚)
-
主菜
魚
15g(刺身2切れ)
-
または肉
15g(鶏ささみ1/3本)茹でたものを細かく切ります。
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または豆腐
45g 茹でて7mm前後の角切りにします。(1/8丁)
-
または卵
全卵1/2個
-
または乳製品
80g
固さの目安は?
歯ぐきでつぶせる程度の固さ(熟したバナナくらい)にしましょう。
初めはカボチャを柔らかくゆでた固さ、後半にはバナナの固さが目安です。
初めはカボチャを柔らかくゆでた固さ、後半にはバナナの固さが目安です。
どうやって進めるの?
スティック状の野菜など、噛む練習のために与えてみるのもよいでしょう。
調理のポイントは?
- 味付け・調理法にバリエーションをもたせ、好き嫌いに対応しましょう。
和風だし・野菜スープ・トマト味などの味つけや、香ばしく焼くなどの調理法、見た目を変えると変化をだせます。 - 大人のメニューから取り分けて作ることが出来ます。
調理の際、味つけする前に取り出して赤ちゃん用に味つけすれば、手間が省けるようになります。
食べないからと諦めず、2~3日後に別な味や見た目などで試してみましょう。
赤ちゃんの成長につれて始まる「手づかみ食べ」は、摂食機能の発達にとって重要な役割があります!
1.目で見て確かめる。
食べ物の位置や大きさ、形など確かめる。
2.手指でつかむ。
食べ物の固さや温度など確かめ、握る力の加減などの感覚を体験していく。
3.口まで運び、口へ入れる。
これまでの指しゃぶりやおもちゃをなめるなどの、手と口を協調させた経験が生かされます。
食べ物の位置や大きさ、形など確かめる。
2.手指でつかむ。
食べ物の固さや温度など確かめ、握る力の加減などの感覚を体験していく。
3.口まで運び、口へ入れる。
これまでの指しゃぶりやおもちゃをなめるなどの、手と口を協調させた経験が生かされます。
この連携によって、食器・食具が上手に使えるようになっていきます。
また、「自分でやりたい!」という欲求が出てきます。この欲求を育むことも、摂食機能の発達には重要です。
また、「自分でやりたい!」という欲求が出てきます。この欲求を育むことも、摂食機能の発達には重要です。
どんなふうにするとよいの?
*手づかみ食べのしやすい食事を工夫しましょう。
・ご飯はおにぎりにする、野菜の切り方を棒状や大きめにするなどするとつかみやすくなります。前歯を使って、自分なりの一口量を噛みとる練習が出来るようにすることが大切です。
・子ども用のお皿を使ったり、汁物は少量にとどめたりするようにしましょう。
*汚れてもよい環境を作りましょう。
・エプロンをつけたり、テーブルの下に新聞紙やビニールシートを敷いたりするなど、後片付けがしやすいように準備しましょう。
*食べる意欲を尊重させましょう。
・食事は食べさせるものではなく、子どもが意思をもって自分自身で食べるものです。子どもの食べるペースを大切にしましょう。
・自発的に食べる行動を起こさせるには、食事時間に空腹を感じていることが基本です。たっぷり遊ばせて、規則的な食事リズムをととのえていきましょう。
・ご飯はおにぎりにする、野菜の切り方を棒状や大きめにするなどするとつかみやすくなります。前歯を使って、自分なりの一口量を噛みとる練習が出来るようにすることが大切です。
・子ども用のお皿を使ったり、汁物は少量にとどめたりするようにしましょう。
*汚れてもよい環境を作りましょう。
・エプロンをつけたり、テーブルの下に新聞紙やビニールシートを敷いたりするなど、後片付けがしやすいように準備しましょう。
*食べる意欲を尊重させましょう。
・食事は食べさせるものではなく、子どもが意思をもって自分自身で食べるものです。子どもの食べるペースを大切にしましょう。
・自発的に食べる行動を起こさせるには、食事時間に空腹を感じていることが基本です。たっぷり遊ばせて、規則的な食事リズムをととのえていきましょう。
完了期(ぱくぱく期):生後12~18か月ごろ
はじめる目安はいつ頃?
形のある食物(バナナくらいの固さ)を上手に噛みつぶすことができるようになる頃が
目安です。
目安です。
特徴~この時期大切なこと~
ひとり歩きができるようになり、食べもの以外への興味がたくさん出てきます。
大人と同じ食事の時間に近づけて、家族が揃って食事をする楽しさを教えてあげましょう。
自分で食べる楽しみを「手づかみ食べ」から学びます。
手づかみ食べからスプーン食べに慣れさせていきます。
大人と同じ食事の時間に近づけて、家族が揃って食事をする楽しさを教えてあげましょう。
自分で食べる楽しみを「手づかみ食べ」から学びます。
手づかみ食べからスプーン食べに慣れさせていきます。
回数と時間帯は? 母乳や育児用ミルクとのバランスは?
1日3回の食事に、おやつ(補食)をプラスします。
食後の母乳や育児用ミルクは徐々に減らしていきます。
栄養の約70~80%を離乳食からとり入れるのが目安です。
食後の母乳や育児用ミルクは徐々に減らしていきます。
栄養の約70~80%を離乳食からとり入れるのが目安です。
1食分の量・大きさ・固さの目安はどのぐらい?
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主食
米
軟飯80gから始めてご飯80g(子供茶碗軽く1杯 )
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またはパン
食パン8枚切り(耳なし) 1枚と1/2枚
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またはうどん
うどん(乾)35g(ゆで)100g
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副菜
野菜・果物
合計40~50g(例 厚さ7mmの人参2枚・キャベツ1/4枚・オクラ1本)
海藻やきのこはお腹の調子をみながら少しずつ挑戦しましょう。 -
主菜
魚
刺身15~20g(刺身2~3切れ)
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または肉
15~20g(鶏ささみ1/3本または薄切り肉 1枚)
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または豆腐
50~55g(1/6丁)
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または卵
全卵1/2個~2/3個
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または乳製品
100g
全体的な固さの目安は?
歯ぐきで噛める程度の固さ(肉団子やゆで卵の白身くらい)にしましょう。
調理のポイントは?
- 風味豊かな食材や手づかみメニューを取り入れて、食欲アップをはかります。
風味豊かな食材にはごま、焼きのり、かつお節、青のり、きなこなどがあります。 - 前歯でかじり取る練習やカミカミを促す調理法を選びましょう。
手づかみで食べやすいように棒状のものや、手づかみしやすい大きさのものを与えます。
輪切り、千切り、いちょう切りなど、色々な切り方にします。
おやつ(補食)は第4の食事です! 炭水化物をメインに考えましょう。
まだ胃が小さく一度に食べられる量が少なく、食事と食事の間の補食が必要です。
昼間の授乳があるようなら1日1回、昼間の授乳がほとんどなくなってきたら1日2回程度のおやつ時間があってもいいでしょう。1日の食事で足りないものを補うようにしましょう。
昼間の授乳があるようなら1日1回、昼間の授乳がほとんどなくなってきたら1日2回程度のおやつ時間があってもいいでしょう。1日の食事で足りないものを補うようにしましょう。
炭水化物源 : 60kcalの目安
おにぎり(ごはん40g)
食パン8枚切り1/2枚、さつまいも50g、
ロールパン2/3個
たんぱく質源 : 1日の目安
牛乳 300ml
おやつの牛乳は50~100ml程度がおすすめです。(50mlで約30kcal)
ビタミン・ミネラル源 : 30kcalの目安
いちご中6~7個
りんご約1/4個
みかん中1個
バナナ約1/3本
果物はビタミン・ミネラル、食物繊維が豊富です。食べ過ぎると食事に響きカロリーオーバーになるため適量を守りましょう。
組み合わせの例
1.
おにぎり(40g)と牛乳100ml
2.
バナナ1/3本、プレーンヨーグルト100g、さつまいも25g